「ネパールで”Badi” Cafeをオープンしたい。」とシータから聞いた時、
私(ゆり)はとても嬉しい気持ちと共に「カフェをオープンするのは良いけれど、社会的な差別と偏見が残るネパールで、日本では大丈夫なものの、カフェに”Badi" と付けるのは危険ではないか。」とシータに言いました。
しかしシータからの答えは「Badi という名前をあえて誇りをもってお店に付けます。バディ族にもカフェ経営ができるんだって社会に堂々と証明したいから。私はこのお店をバディ族の若い女性たちが自分の人生を切り開く力を得るような職業訓練の場として、または大学に通いながら働くことができるような職場としても活用して行きたい。」というものでした。
写真:バディカフェ工房で手伝ってくれるシータ
~Sita とBadi Cafeの新たな挑戦~
岡崎店からネパール・カトマンズ店へ
その返答を聞いた私は彼女の目指す「尊厳の回復」にはきっとこのカフェが必要なのだな、と思わされ、反対するのを止めました。もちろん今でも不安ですが、一緒にその道を進んで行こうと腹を括りました。
今年6月末で閉店した岡崎店で、9月末帰国直前のシータにハンドドリップコーヒーの淹れ方をレクチャーしました。そして今後ネパールのバディカフェで使えそうなコーヒー器具などを岡崎店から持って帰ってもらいました。設備が十分に揃っていなくても、まずは丁寧に淹れた1杯のコーヒーをお客様に提供することの大切さを分かち合いました。具体的にはまだまだこれからですが、シータ帰国と同時にバディカフェ・カトマンズ店の準備が始まりました。
また近い将来、シータの妹サリータが日本のバディカフェ工房パティシエールから焼き菓子製造の職業訓練を受けるために来日を希望しています。彼女の願いが実現されるため、私たちも日本から精一杯カトマンズ店をサポートして行きたいと思っています。ぜひ皆さんも応援ください。
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